新製品  IG600  ハイブリッド・タイプ 薄型 電気絶縁手袋(600V以下用)

従来の電気用ゴム手袋では作業の難しかった、指先の細かい作業用途に対応した、600V以下専用の作業性抜群の薄型 絶縁手袋です。
新開発の絶縁素材により可能となった薄さながら、ポリウレタン樹脂をトップコートしたことで、耐油性・耐摩耗性に優れた絶縁手袋となりました。


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IG600 full.JPG IG600 up.JPG IG600 up02.JPG
品番 IG600-S
品名 薄型 電気絶縁手袋 (電気用手袋 絶縁用保護具)
使用電圧 交流600V以下  直流750V以下
試験電圧 交流3,000V 1分間
サイズ  S
一般的な成人男性が指先の細かい作業を行うことを想定したサイズとなっています。
型式検定合格番号   第TF761号 
主な用途 電流・電圧の計測業務
電源設備のメンテナンス業務
バッテリーモジュールの組立て・メンテナンス
充電器コネクターの取扱い
ハイブリッド・カー、EVなどのメンテナンス
その他
材質と構造 内層 : 特殊スチレン系エラストマー連続被膜構造
(リケンテクノス鰍ニで共同開発した新絶縁素材)

表層 : ポリウレタン連続被膜構造

スベリ止め層 : ポリウレタン微細発泡構造
設計思想 □ 指先の細かな作業に対応するよう薄い造りとし、かつ3,000V・1分間の耐電圧試験に適う絶縁性能を有すること。

□ 機械的強度はJIS-T-8112「電気用ゴム手袋」に規定されている項目のほか耐摩耗性を高めること。

□ 化学的強度は同JIS規格には規定がないが、耐油性を有すること。

□ 指先の作業性を高めながら、手袋の着脱が容易になるような形状とすること。

□ 手袋表面の手首から上部にはスベリ止めを施すこと。

□ 手袋と手が滑らないよう手袋内面にもスベリ止めを施すこと。

構造材質 □ 上記設計目標を実現するため、電気絶縁性能の優れた素材を新たに開発し、薄くしなやかながら十分な絶縁性能をもった電気絶縁層を形成し、その表面を機械的・化学的物性に優れたポリウレタン樹脂層で覆い積層することで、耐摩耗性・耐油性をもたせました。

□ また、手首から上部には微細発泡構造にしたポリウレタン樹脂層で覆うことにより、耐摩耗性を補強しつつスベリ止め層として機能するような3層一体構造と致しました。

□ 厚さは3層積層部分で0.5〜0.8ミリ程度としています。

使用上の注意 □ 交流600V以下、直流750V以下の電路に限ります。

□ この手袋は、指先の細かい仕事に対応出来るよう、柔軟性のある素材で指先にフィットするよう薄く作られています。従いまして、先端が鋭く尖ったものや刃状のバリなどとの接触で手袋が破損する恐れがあります。そのような恐れのある作業には、本手袋の上に皮手袋などの保護用手袋を併用装着し本手袋の破損を防止して下さい。

□ ご使用の前に手袋の内外面を目視で検査し、ひび、割れ、破れ、その他の損傷など、破損している手袋は使用しないで下さい。また、手袋内に空気を入れ、袖口から空気が漏れないよう押さえながら手袋に内圧をかけることで、ピンホールなどの小さな穴の有無を確認して下さい。

□ 手袋の内外面が乾燥している状態で使用して下さい。表面にある水分を伝わって電流がリークし感電の危険があります。

□ 手袋を裏返しで使わないで下さい。

□ 短絡時のスパークなど小さな火花で手袋表面を損傷することがあります。

□ この手袋の外表面は、耐油性・耐溶剤性の高い素材(ポリウレタン樹脂)でコートされていますので、絶縁油・マシン油等の油類、ガソリン・アルコール等の溶剤類との接触にはある程度耐久性がありますが、薬品種類や接触量によっては膨潤したり溶解します。そのような場合は使用を中止して下さい。
また、手袋内面は耐油性に劣りますので、油類との接触は避けて下さい。手袋が溶けてしまう恐れがあります。
保管上の注意
□ 土砂などの汚れや発汗による内面の汚れなどは内外を清水で洗い流して下さい。

□ 油が付着した場合は拭き取っておきます。洗剤を使用する場合は中性洗剤を薄めて使用して下さい。

□ 洗い流した後は、熱源に接近することなく日陰の場所でない外面を十分に乾燥させて下さい。

□ 保管する際は、1双ずつケースに入れ冷暗場所に保管して下さい。その時、折れ曲がったり、潰されたりなど手袋が変形することのないようにして下さい。

□ また、皮手袋や軍手など保護用手袋を併用された場合は、手袋を重ね合わせたままにしないで別々にして下さい。
重ね合わせたままですと、内側にある絶縁手袋は変形したままとなり破損を促進することになります。

定期自主検査について 使用者は、6ヶ月以内ごとに1回、絶縁性能について定期自主点検(目視検査及び耐電圧試験)を行ない、その記録を3年間保管するよう定められています。(*)
なお、定期自主検査の試験電圧及び試験時間は交流1500V、1分間です。
また、記録事項は@検査年月日、A検査の種類及び方法、B検査結果、C検査実施者の氏名、などです。


(*)・・・労働安全衛生規則 第5章 電気による危険の防止、 第5節 管理、 第351条 絶縁保護具等の定期自主検査 によります。


試験データ
項目 規格値(電気用ゴム手袋) 測定値
耐電圧試験 3,000V 1分間異常なきこと 3,000V 1分間異常なし
充電電流値      
  常態 5mA以下 * 3.3mA
  浸水6時間後 7mA以下 * 3.6mA
  絶縁油浸漬6時間後 ゴム手袋では溶けてしまう為試験自体がない 3.25mA
引張試験(応力)    
  常態 14mPa以上 * 12.5mPa
  熱老化72℃168時間後 残留率80%以上 * 94.4%(残留率)
  絶縁油6時間浸漬後 ゴム手袋では溶けてしまう為試験自体がない 96.8%(残留率)
引張試験(伸び)    
  常態 600%以上 598%
  熱老化72℃168時間後 残留率75%以上 * 92%(残留率)
  絶縁油6時間浸漬後 ゴム手袋では溶けてしまう為試験自体がない 100%(残留率)
テーバ磨耗試験 剥離・破れなど異常なきこと 剥離・破れなど異常なし
耐貫通 18N/mm以上  *  31N/mm

*・・・JIS-T-8112 『電気用ゴム手袋』の規格値
このJIS規格は、原材料をゴム製と限定しているため、試験項目や規格値の一部は、ゴムの加工が正しく行なわれているかどうかを確かめるためという側面があります。例えば、3000V・1分間という耐電圧試験は、電気用手袋に必要不可欠な性能と言えますが、伸び600%以上という数値は、ゴムの加硫工程が正しく行なわれたか否かを判断するための意味合いであり、実作業において手袋を600%まで引張って使う用途を想定したためとは考えづらいものです。(5cmの指部が35cmになるまで引張っても大丈夫という作業を想定できますか?)
一方、ゴム製なので耐油性に乏しい為、絶縁油への浸漬後の物性評価試験は一切ありませんが、実作業において手袋が絶縁油や機械油等と接することはないと想定することは難しいと思います。耐油性能を有する保護手袋を併用すれば対応可能なのでしょうが、ゴム手袋自体が厚い上に、更に保護手袋を重ねる訳ですから、細かい指先の作業は全く出来なくなってしまいます。